長時間のIT作業による複合障害=VDT症候群。
アルコの最適な施術とストレッチで「身体と脳」に
溜まった疲れをスッキリ解消してください。
VDT症候群はIT機器を扱う際の前屈みの姿勢を長時間続けることによる筋肉疲労と、モニターを見続けることによる眼の負担により、さまざまな症状が複合的に起こる──文字通り「症候群」です。
アルコでは、症状に合わせた最適な施術に加え、施術効果持続に不可欠なストレッチを伝授しています。「その時だけ」の改善で終わらせないために、まずは様々な症状がなぜ起きているのか、その原因を患者様ご自身がよく理解することが大切です。
原因と症状─まずは今の症状がなぜ起こるのか理解しましょう
症状①:首と肩の症状
本来、人間の身体は「重い頭部を支えて、直立して二本足で歩く」のに適した構造を持っています。その身体にとって長時間、前屈みの姿勢を強いられることは、大きな負担になることはいうまでもありません。(図1)前傾した頭部を支える首の後部や肩の筋肉には大きな負担がかかり、その結果、筋肉疲労、血行不良、末梢神経損傷を原因とする「こり」を発生させます。また首の前部の筋肉も緊張するため、鎖骨付近にある腕や指先につながる神経(腕神経叢)を圧迫し、首周りや手のしびれを起こす「頚肩腕症候群」を発症することもあります。(図2)さらに頚椎本来の湾曲が前屈みの姿勢によって失われたまま、戻りにくくなってしまう「ストレートネック」は、慢性的な肩や首のこりだけでなく、頭痛やめまいの原因にもなります。
症状②:腰の症状
椅子に座ってのPC作業では、多くの人が時間が経つにつれ腹筋・背筋を脱力して図3のような姿勢になります。この状態では上半身の体重が腰にかかって、腰椎を支える筋肉に負担がかかることになります。さらに腰椎が本来とは逆向きに湾曲することで、椎骨の間でクッションの役割をする椎間板を後方に押し出す力が働いて、椎間板ヘルニアを起こす原因にもなります。重症化させないためには、弱った腰の筋肉をできるだけ早く回復させ、強化する運動を日々行うことが大切です。
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症状③:眼の症状
PC作業やスマホ操作でモニターを長時間見つめると、眼の酷使やモニターの光によるダメージから、眼の疲労が蓄積されていきます。集中した作業により瞬きの回数も減りやすく、眼の渇きなどにより眼に負担をかける原因となります。また、眼のピント調節を行う筋肉は緊張したままの状態になり、視力の悪化につながります。こうした眼の疲労により眼の痛みを感じる場合も多くあります。
症状④:その他の症状
昨今の研究により、モニターの光による交感神経の活発化も知られるようになってきました。(図4)交感神経とは自律神経の一種で、身体を「緊張状態」にする神経です。交感神経が優位になると心身は強いストレス状態になり、姿勢不良による首・肩の痛みや頭痛、眼精疲労による眼痛をより強く感じるようになる上に、交感神経の乱れは、精神面の不調につながる恐れもあります。1日に数時間は、スマホなどを一切見ずに心身をリラックスさせて、脳にも十分に休養させることが必要です。
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改善方法─症状に合った施術とセルフコンディショニングが重要
長時間のパソコン・スマホでの首・肩こり、腰痛を
元から直すアルコの整体⇄ストレッチ
●肩周りの施術とストレッチ
首周りの筋肉の緊張を和らげ、正しく使えるようにすること。ストレートネックを改善して首の可動域を取り戻すこと。首周りの症状では、その双方が必要です。
アルコでは、首と肩の筋肉をゆるめてストレートネックを元の湾曲に戻してゆく施術を行うと同時に、次のような体操をご紹介しています。
この体操は、首が前に倒れ、猫背になってしまった姿勢を元へ戻すとともに、首の前後の筋肉が過度な力の入らない本来のバランスを取り戻し、その姿勢を自然に保てるようにする運動です。
トレーニングとストレッチの二本立てでご紹介していきます。
<首周りと肩のトレーニング>
①椅子に浅く腰掛け、背筋を伸ばしましょう。
②両腕を前に伸ばし、水平の高さに上げます。
③ゆったりと深呼吸しながら、両肘を水平に引いていきましょう。
④可動域いっぱいまで引いたら、3秒キープし、ゆっくり戻します。
⑤痛みのない範囲で、5~10回ほど繰り返します。
<首周りと肩のストレッチ>
②腰の後ろで手を組んで下に引き、しっかり胸を張ります。
③ゆったりと深呼吸しながら、上を見上げるようにゆっくり首を後ろに倒していきます。
④痛みのない範囲まで上げたら、ゆっくり戻します。
⑤痛みのない範囲で、5~10回ほど繰り返します。
どちらの体操も、痛みやしびれのない範囲で行うことが大切です。
最初は5回から、慣れてきたら10回を目安に、一日2~3セットほど行うと効果的です。
毎日行うことで少しずつ効果が出てきます。ぜひ続けてみてくださいね。